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東西に若宮大通・広小路通、南北には大津通・本町通が走り、多くの商業施設、飲食店、企業ビルなどが林立する名古屋の繁華街エリア「栄ミナミ」。そんな様々な表情で賑わう栄ミナミ地区において、『人と地域の活性化』『新しい文化の創造』に貢献して行こうと、名古屋初の音楽を中心とした一大イベント構想が立ち上がった。それが、2007年5月に産声を上げた、栄ミナミエリア発音楽イベント『栄ミナミ音楽祭』である。
いよいよ開催日。当日の天候も心配されたが、結果は見事2日間とも良。メイン会場で行われるオープニングセレモニーを待ちきれないように、栄ミナミエリアに散りばめられた8ヶ所のサテライト会場からライヴがスタート。ラシック前、松坂屋オルガン広場、パルコ前、電気ビル前、プリンセスガーデンホテルエントランス、ナディアパーク前と、栄ミナミエリアの至る所で音楽が溢れている。ストリート用のミニステージもセットされており、「フツーこんなところでストリートライヴなんて、なかなかできないですからね。それが堂々と歌えるんだから、ホント最高ですよ」と、ストリートを主戦場とするインディーズミュージシャンたちも一同に口を揃える。
時計の針はやがて13時を差した。記念すべき第1回目(正確には0[ゼロ]回目)がいよいよ始まる。中区長の祝辞やテープカットなどを経て、メイン会場・矢場公園のオープニングアクトには「Sweet
lily」が登場。例年より暑く感じた5月の日差しを浴びながら、2人の爽やかなフルートの音色が響き渡っている頃、もうひとつのメイン会場でもあるナディアパーク・アトリウムからも、心地よいメロディーが耳に入ってきた。
矢場公園会場では、大物アーティストがトリを飾った。初日は、言わずと知れたユニークな替え歌や楽曲でオーディエンスを爆笑の渦に巻き込む巨匠「嘉門達夫」。2日目は、ブルースを基盤とした大人の音楽を存分に魅せつけた大御所「柳ジョージ」。ともに1時間にも満たない短いステージだったが、都会の真ん中で、屋外で、しかも観覧無料でこういったステージが見られるとは、何とも贅沢な時間と言えよう。2日目のエンディングでは、予定にはなかった出来事も起きたそうだ。出演者全員が矢場公園ステージに集まり、オーディエンスを巻き込んでの大合唱が始まったのだ。確かに何年も続いている人気の野外フェスのように、何万人と集まっているわけではない。しかし、やっと産声を上げたばかりのまだまだ小さなイベントのフィナーレを飾るには、最高のサプライズで幕を閉じたのではないだろうか。
そして、各サテライト会場でのびのびと演奏していた数十組のアーティストたち。間もなくメジャーデビューを果たす者、今日この日がラストライヴとなる者・・・様々な想いを持って集まった全アーティストが、ストリートの良さを最大限に感じ、最大限にオーディエンスに伝える。その喜びを、今回のイベントで改めて感じたのではないだろうか。実際、出演していたアーティストからこんな言葉をあちこちで耳にした。
「また来年、この場所で堂々とストリートライヴできたらいいな」
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